こんにちは。
稼げない起業家専門、ネット集客コンサルタントの村上昭夫です。
先日、メルマガ読者さんからこのような質問をいただきました。
「私はコーチ、カウンセラーとして活動しています。クライアントさんに答えの引き出しがない場合、どうしても教えなければいけない局面が出てきます。そうなるとコンサルの領域になるのではないかと思うのですが、どうなのでしょうか?」
あなたはどうお考えでしょうか?
この方のように、コーチやカウンセラーの役割を守ろうとするあまり、そこから外れたやり方をしなければならなくなったら、どう対処していいか悩んでしまう起業家の方は意外と多いのです。
そこで、今回は、コーチ、コンサル、カウンセラーの役割と垣根というテーマで私の考えをお話していこうと思います。
【参考記事】
目次
コーチ、コンサル、カウンセラーの役割
まず、簡単にコーチ、コンサル、カウンセラーについて、一般的な役割を整理しておきましょう。
コーチの役割
コーチングは、クライアントの目標達成をサポートするのが一般的な役割とされています。
語源は、馬車ですね。
馬車のことを「コーチ」と呼んでいたそうで、目標達成が、馬車で目的地まで連れていくイメージにあっていることから、コーチングとなったのです。
コーチングは、クライアントの中に答えがあるという考え方をします。
そのために、質問をしながら、クライアントに気づきを与え、クライアント自身で問題を解決し、目標を達成させるというのが一般的です。
ゼロからプラスに変えることをコーチングと言っていることが多いですね。
今までの状態をゼロとして、そこからクライアント自身が気づき、できるようにしていくことでプラスの状態になるということです。
コンサルの役割
コンサル、コンサルタントは、イメージがつきやすいかと思いますが、「指導者」のことです。
問題を発見し、改善するための計画を立て、それを指導していくというのが一般的です。
経営コンサルタントや就職コンサルタントなどが有名ですね。
コンサルは、出来ないことを出来るようにしてあげることが目的です。
ですから、会社の売り上げがなかなか上がらない。どうしたら上げられるのか?
売上を上げられない人たちに、売上を上げられるように、問題点を洗い出し、売上を上げるための計画を立て、それに沿って指導していく。
課題を解決するというイメージがコンサルですね。
カウンセラーの役割
カウンセラーは、こころのサポートをするのが一般的です。
人間関係に悩み疲れてしまった人に、その悩みを一緒に共有し、少しずつ悩みを解きほぐしていきながら、元の元気だった頃に戻してあげることを目的としています。
ですから、カウンセラーは、マイナスの状態からゼロに戻すことを役割としているのです。
自分らしく自然に生きることこそが幸せなこと。
その状態は、誰にでもあったはずです。
ですが、何かしらの原因によって、自分らしさを失い、自然に生きられなくなってしまった。
今までの自分らしい生活がゼロの状態です。
その状態が崩れて、マイナスになってしまうのです。
ですから、カウンセラーが、マイナスになってしまったこころを少しずつゼロの状態に戻していくわけですね。
自分らしさを取り戻し、また元気に生きていこうと前向きになってもらうにはかなり時間がかかることも多いです。
コーチ、コンサル、カウンセラーの垣根を越える
まずは、コーチ、コンサル、カウンセラーの役割を整理してみました。
だいたいイメージはあってますでしょうか?
それでは、つぎに、それぞれの役割を外れた場合の対処について私の考えをお伝えしていきます。
役割を外れそうなときのブレーキ
コーチ、コンサル、カウンセラーには、それぞれ役割があります。
そして、プロのコーチ、コンサル、カウンセラーになるための資格があることも多いですね。
あるスクールが発行する認定証を取得することがコーチやカウンセラーたちが目指していることでもあります。
実は、資格取得によって、役割を重んじる起業家が生まれてしまうのです。
コーチになりたい人は、コーチングスクールに通い、カウンセラーになりたい人は、カウンセラースクールに通います。
コンサルは、ここでは置いておきます。
コーチングスクールに通っているコーチ見習いの人たちは、コーチの役割を教え込まれ、それを全うするように指導されます。
カウンセラーも同じです。
そして、認定証という資格を取得することが最終ゴールと勘違いしていきます。
この資格を取れば、自分は「稼げる」となぜか思ってしまうのです。コーチングやカウンセリングのスキルを身につければ、あとは自然とお客さんが来るようになって稼げるのだと。
でも、お客さんは、来ないのです。
だから、お客さんが来ない場合には、コーチングのスキルが足りない、カウンセリングのスキルが足りないと考え、さらに上級の資格を取得することに目が向くようになります。
ですが、それでもお客さんは来ないのです。
なぜなのか?
自分はコーチングやカウンセリングの技術はあるはずなのに、なんでお客さんが来ないのだろうか?
たどり着くひとつの答えが、「やりかたが間違っているのかもしれない」です。
コーチングは、「教えてはいけない」と指導されます。教えるのではなく、クライアントの中に答えがあるので、それを引き出してあげるようにするのだと。
ですが、そもそもクライアント自身が分からないことは、クライアントの中に答えはないのです。
その場合、どのように引き出せばいいのか、コーチ自身が悩んでしまいます。
こうなると、やりかたがどこか間違っているから悩んでしまうのだと思ってしまい、さらにコーチングのスキルを学ぼうとなっていくのです。
でも、いくらスキルを磨いても、クライアントに答えがない場合の引き出し方は分からない。
このような経緯から、コーチやカウンセラーの役割に疑問をもつようになってくるのです。
つまり、クライアント自身に答えがない場合は、「教えなければ」ならないのではないかという疑問です。
でもそれは、コーチやカウンセラーの役割ではなく、「コンサル」の役割になるのではないかと葛藤が始まります。
コンサルの領域に入ってしまえば、コーチングではないから、自分はそこから先は進んではいけない。
でも、どうすれば、コーチングできるのかが分からない。
このように負のスパイラルに陥ってしまうのです。
役割の垣根がブレーキとなり、あるところから先へは行けなくなってしまいます。
役割の垣根を壊す意味
コーチはコーチの、コンサルにはコンサルの、カウンセラーにはカウンセラーの役割は確かにあります。
ですが、その役割にこだわると、そこから先へはいけなくなってしまいます。
自分で自分に壁を作ってしまうのです。
垣根がブレーキとなって、行動を停めてしまいます。
これでいいのでしょうか?
このとき、忘れてはいけないことがあります。
それは、コーチであろうと、コンサルであろうと、カウンセラーであろうとクライアントには関係ないのです。
クライアントは、あなたがコーチでもコンサルでもカウンセラーでもいいのです
悩みを一緒に解決してくれる人を望んでいるわけですから。
ですから、クライアント自身に答えがないのなら、教えてあげてください。
それがコンサルの領域だとしても、関係ありません。
コンサルの領域で指導しても、誰が困るのでしょうか?
困るのは、スクールで学んだ固定観念を覆されてしまうというあなたの思考だけです。
スクールも困りません。
資格を取得してもらうのがスクールの目的ですから。
あなたがコーチなのに、コンサルのようなことをしたところで、スクールは困りません。
ですが、あなたは、スクールに悪いと思ってしまうのです。
そういう思考は壊してください。
必要ありません。
垣根を壊してしまえば、クライアントを思いっきり助けることができるようになります。
それは、クライアントを本当に幸せにしてあげられることになるのです。
あなたが垣根を気にすればするほど、クライアントは悶々とした気持ちになって、あなたを不信に思うようになりますよ。
そして、実は、稼げているコーチ、カウンセラーは、コーチ、コンサル、カウンセラー、あるいはセラピストなどの役割を使い分けて、クライアントを成功へと導いているのです。
ここでいう、コーチ、コンサル、カウンセラー、セラピストは資格を取ってる前提ではなく、あくまでそれらの要素をセッションに盛り込んでいるということです。
クライアントがこころを病んでいれば、例えコーチングで契約したとしても、カウンセリングの要素は必要になるのです。
個人の起業家は、コンサル型○○というやりかたで稼いでいます。
コンサル型コーチ、コンサル型カウンセラーなどですね。
つまりは、クライアントが望む未来に連れて行くためです。
あなたも、垣根を壊し、クライアントが本当に望む未来へと導いて上げてくださいね。
それでは、今回はここまでです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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